総合型選抜とは? 【2027年度大学入試】
保護者が知っておくべきこと完全ガイド(その1)
「総合型選抜って、結局どんな入試なの?」
「一般選抜と何が違う?」
「評定は必要?」
「英検は持っていた方がいい?」
「部活動やボランティアなど、特別な活動実績がないと受けられない?」
「高校1年生・2年生から何を準備すればいい?」
大学受験を考え始めた保護者の方から、このような質問をいただくことが増えています。
総合型選抜は、以前の「AO入試」のイメージのまま理解していると、現在の入試制度との間に大きなズレが生じる可能性があります。
現在の総合型選抜は、単に「やる気」や「活動実績」だけを見る入試ではありません。
高校での学習、評定、探究活動、資格、志望理由書、小論文、面接、プレゼンテーション、口頭試問などを通して、
「高校までに何を学んできたのか」
「何に問題意識を持っているのか」
「自分で考え、行動してきたのか」
「なぜその大学・学部で学びたいのか」
「大学で学ぶための基礎学力があるのか」
などを、多面的・総合的に評価する入試です。
そして2027年度大学入試では、総合型選抜を理解するうえで重要な変更もあります。
この記事では、高校生の保護者が知っておきたい総合型選抜について、2027年度大学入試の制度を踏まえながら、できるだけ分かりやすく解説します!

そもそも「総合型選抜」とは?
総合型選抜とは、大学が示すアドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)に基づいて、受験生の能力・意欲・適性などを多面的・総合的に評価する入試です。
一般選抜のように、学力試験の点数だけで合否を判断する入試とは考え方が異なります。
ただし、
「学力試験がない=学力を見ない」
という意味ではありません。
ここは、保護者の方にぜひ知っていただきたいポイントです。
現在の総合型選抜では、本人が記載する活動報告書、大学入学希望理由書、学修計画書などの資料を積極的に活用するとともに、大学教育を受けるために必要な知識・技能や、思考力・判断力・表現力等についても適切に評価することが求められています。
つまり、
「勉強以外を評価する入試」ではなく、
「学力も含め、高校生を複数の角度から評価する入試」
と理解した方が正確です。
【重要】2027年度入試から「面接」がさらに重要に
2027年度(令和9年度)大学入学者選抜では、保護者の方に知っていただきたい重要な変更があります。
文部科学省は、総合型選抜および学校推薦型選抜について、多面的・総合的に評価するという制度の趣旨を踏まえ、原則として「面接による評価を必ず行う」ことを示しています。
面接には一般的な個人面接だけでなく、大学・入試方式によって、
・口頭試問・ディベート・集団討論・プレゼンテーションなどが含まれる場合があります。
つまり今後は、
「志望理由書を書ければいい」
「活動実績があればいい」
という対策では不十分です。提出した書類について、
「なぜそう考えたのですか?」
「具体的にはどういうことですか?」
「その活動から何を学びましたか?」
「反対の立場についてどう考えますか?」
「なぜ他大学ではなく本学なのですか?」
と質問されたとき、本人が自分の言葉で説明できることが、これまで以上に重要になります。
※既存の選抜区分などについては経過措置があります。実際の選考方法は必ず各大学の2027年度入試要項をご確認ください。
総合型選抜は一部の特別な受験生だけの入試ではない
「総合型選抜は、特別な実績を持つ一部の高校生だけが受ける入試」と思われることがあります。
しかし、現在では大学入試の主要な選択肢の一つになっています。
文部科学省が公表した2025年度(令和7年度)の大学入学者選抜実施状況では、総合型選抜による大学入学者は126,766人。
大学入学者全体の19.5%を占めています。
およそ大学入学者の5人に1人です。
学校推薦型選抜による入学者は34.1%です。
ただし、この数字は「だから総合型選抜を受けた方がよい」という意味ではありません。
一般選抜が向いている生徒もいます。学校推薦型選抜が適している生徒もいます。
重要なのは、
「一般選抜だけを大学受験だと思わず、早い段階から複数の選択肢を知っておくこと」
です。
総合型選抜と一般選抜・学校推薦型選抜は何が違う?
大学入試は大きく、
・一般選抜
・学校推薦型選抜
・総合型選抜
に分けて考えると分かりやすくなります。
一般選抜は、大学入学共通テストや大学独自の学力試験など、教科の学力評価が中心です。
学校推薦型選抜は、高校長の推薦に基づいて出願し、調査書などを主な資料としながら、大学独自の評価を組み合わせます。
一方、総合型選抜は、本人の意思による出願を基本とし、大学のアドミッション・ポリシーとの適合性を含め、多面的に評価します。
ただし、大学によって内容は大きく異なります。
そのため、「総合型選抜だから○○」と一括りにすることはできません。
同じ大学でも学部によって、
・小論文型
・探究型
・プレゼン型
・講義受講型
・英語資格活用型
・ポートフォリオ型
など、全く異なる選抜方法が設定されている場合があります。
大学名だけを見るのではなく、
「大学 × 学部 × 学科 × 入試方式」まで確認することが重要です。 次回は、総合型選抜では何を見られる?、「活動実績がないと総合型選抜は無理」は本当?など総合型選抜入試の詳細や評価部分をお知らせします!





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