2021年大学入試制度改革後初めて行われた共通テスト。
英検などの民間試験活用の是非が問われ、結局採用には至りませんでしたが、これまでの英語テストとは大きな違いがありました。
1)難易度:
英語の難易度は大きな変化は無かったが、これまでのテストに比較し、1000文字以上語彙が増えている。つまり問題(英文)を早く読めないと回答できない仕組みになっている。
語彙力、速読、文章読解力が必要となった。
2)リスニング:
これまでリスニング問題は、基本的に、2回読み上げがあったが、今年から読み上げ1回のみの問題がかなり増えている。文科省では、今後リスニングは1回読み上げを目標にしている。つまり、1回で英語を聞き取る能力(リスニング力)が必要です。
また、これまでのアメリカ(アメリカって言っても州によってかなり発音の違いはあるのですが;;;)中心の発音から、グローバルイングリッシュへと変化し、アジア圏、ヨーロッパ圏など発音に癖がある英語からの出題も増えている。リスニングに慣れていない人にはやや難しく聞こえたかもしれない。
3)語彙力:
先程も少しふれましたが、文章中の語彙力が1000文字以上増え、大人でも読みごたえがあるボリュームになっている。語彙力育成無くして高得点は厳しいだろう。
4)マルチプルタスク:
これは少し英語力とは離れるが、今回のテストは、1つの問題に集中すれば解けるといったものではなく、「情報処理能力」が必要になった。例えば、リスニング問題を聞きながら、グラフ等他の資料を読み取る力がないと正解しない問題となっていた。純粋な「英語テスト」ではないように思われるが、時代の流れで「情報処理能力」は必要なのだろう。
次回は、その対策を考えてみよう!
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